「夏涼しく冬暖かい家は窓の断熱強化を」
●高断熱を目指したはずが
室内の暖かさは、窓、壁、天井、床などから外に逃げます。
特に熱が失われやすいのが窓。
そのため、新築住宅では
複層ガラスなど断熱性の高い窓が設置されています。
ところが、それでも結露が発生する場合があります。
それは、フレームの断熱性を重視していないことが原因です。
●性能計算はメーカーによって異なる
現在、性能評価する際の試験体の大きさや開閉形式などの前提条件は
メーカーによって異っています。
これでは、性能を正確に比較することができません。
ただ、同じ条件で性能評価を進めようとする動きもあるので、
あなたの家づくりが本格的にスタートする頃には、
ある程度比較出来るようになっているかもしれませんね。
それまでは、メーカーが記した
ガラス部分とフレーム部分それぞれの性能値を
自分で見て選択するしかありません。
業者によって、特定のメーカーしか使わない場合もありますが、
その場合はあなたが性能値を確認して、
納得してから許可を出すといいですね。
●改修は大変
フレームの断熱性が一定以下になると、
フレームだけに結露が発生します。
それが原因で、気密性の高い家の中をカビが浮遊し、
体調不良に悩まされている家庭があります。
一方、寒さが厳しいヨーロッパは
窓断熱性能の最低基準値が高いことで知られています。
加えて、窓枠を簡単に交換できるような施工法で、
気軽に性能アップできるようにしています。
そんなヨーロッパと比べると、
日本の窓枠の性能はまだまだ劣っている状況。
しかも日本の場合、窓枠を交換するには
窓周辺の壁を壊す必要があります。
その負担を考えると、
最初のフレーム選びは大切ですね。