ところで、
あなたは、『長期優良住宅』をご存知ですか?
戦後、『質より量』を重視していた時代がありました。
そのため、住まいは寿命が短くなり、
そこで暮らす人は、シックハウスに悩むようになりました。
長期優良住宅は、そんな住まいづくりの考え方を改め、
質の高い住宅を建て、それを定期的にメンテナンスしていくことで、
快適で長寿命な家づくりを目指している住宅のことです。
平成21年に『長期優良住宅の普及の促進に関する法律』が施行された当時は
まだまだ知名度が低かったのですが、
今では
「当社が建てる家は、全て長期優良住宅です」
と宣伝している業者もおり、
そんな家づくりに関心を持つ人も増える傾向にあります。
そこで今日は、長期優良住宅を建てることのメリットについてお話しします。
まず、地球規模のメリットとしては、
・家の寿命が長くなるので、取り壊しの際の産業廃棄物が減る
・二酸化炭素の発生量を減らせる
・温暖化防止に役立つ
などといったことがあります。
個人レベルでのメリットとしては、
・耐震性が高いので、安心して暮らせる
・断熱性などの省エネルギー性が高いので、
光熱費を節約でき、ヒートショックなどの健康被害を防げる
・耐用年数が比較的短い設備や内装などの維持管理が容易
・予め修繕計画が立てられ、
それに沿って定期的に点検や補修を行うので、長期間品質を維持できる
・点検や補修の内容は住宅履歴として記録しているので、
売却の際、資産価値を証明するのに役立つ
・税金など、国の優遇措置を受けることができる
などといったことがあります。
国の優遇措置としては、
・住宅ローンの借入限度額を、一般住宅より1千万円増やす
・最大控除額を、一般住宅より100万円増やす
・平成29年までに居住すれば、所得税を最大500万円控除する
・登録免許税を、一般住宅より0.15%引き下げる
・不動産取得税について、課税標準からの控除額を一般住宅より百万円増やす
・固定資産税の減免期間を2年延長する
などといったものがあります。
ただ、あなたが新築する時には、
これらの対策に変更箇所があるかもしれません。
最新の優遇措置は、その都度業者に確認してみましょう。
また、何事もメリットがあればデメリットもあります。
長期優良住宅にすることのデメリットはあるのでしょうか?
デメリットとして考えられるのは、詳し説明は省きますが簡単に言えば
以下の4つがデメリットになります。
デメリットというか長期優良住宅にする上での注意点でしょうか。
・長期優良住宅の申請に時間がかかります。
・長期優良住宅の申請自体に費用がかかります。
・建築会社さんによっては最大20%位、建築コストが高くなります。
・施主さんに完成後の維持管理メンテナンスの義務があり費用がかかります。
メリットとデメリットを良く考えてくださいね。