生活動線と家事

これまで生活する上で特に気になる水回りや収納のアイデアをご紹介してきました。しかし忘れてはならないポイントがあります。それが今回ご紹介する「生活動線」です。

生活動線とは、キッチンやダイニング、その他の部屋など、生活するうえで移動する人の動きを表した線のことです。部屋ごとにこだわっても、しっかり生活動線を考えて設計しないと無駄な動きが増え、住み心地に影響してしまいます。今回は、住み心地の良い家を建てるにあたってどのような生活動線を考慮すべきなのかをご紹介しましょう。

 

・生活動線と家事
家事をしている時間が、一日で最も家の中を歩き回るという方は少なくないはずです。キッチンからダイニング、洗濯する場所の家事動線を短くすることによって効率よく家事をすることができます。そしてよく言われるのが、キッチンとお風呂、洗濯機などの、水を使う場所は直線状に置くということです。水回りは家事をするうえで重要な役回りなので、できるだけ短い動線で行き来できることが好ましいのです。

また、物干しスペースにも注意が必要です。洗濯をした後、それを干さなければなりませんが、濡れた洗濯物は重くなりがちです。物干しスペースを洗濯機の近くに置くことでより家事がしやすくなるでしょう。

 

・玄関脇の収納スペース
例えば2階にキッチンがある場合に悩みポイントとなるのが、買い物後の荷物運びです。特に週末に買いだめしておくことの多い方だと、何度も階段を上り下りしなくてはならなかったり、重い荷物を階段で運んだり、運ぶ作業に一苦労してしまいます。

そこで便利になるのが玄関脇の収納スペースです。すぐに使わないのに重い水などを、買い物から帰ったらすぐそこにストックして、必要になれば少しずつ2階に運ぶことができるので大変便利です。

 

・リビング内の階段
階段をどのように設置するかによって、その家に住む人の生活動線は大きく左右されます。最近人気なのが、家族みんなが集まるリビングのなかに階段を設けるプランです。デザイン性に優れ空間のアクセントになるだけでなく、これにより家族全員が顔を合わせる機会が増え、家族内での会話も自然に増えるという効果が期待できます。

また、お子様がいらっしゃる場合、2階の子供部屋に行く前にリビングであいさつする習慣がつくともいわれています。また、リビング内に階段を設置した場合、見栄えの問題で階段下収納の設置を躊躇する方もいらっしゃいますが、そこをデッドスペースにしないよう、階段の板を活用してスタイリッシュな棚にしたり、その下に机を設置して勉強や作業がリビングでできるようにしたりなどの活用方法もあります。

いかがでしたか?生活動線は、それぞれ住む人のライフスタイルによって異なります。ご紹介したアイデア以外にも住む人に合ったアイデアはその人の数だけあります。注文住宅では、ご自身のライフスタイルに合わせて住み心地が良くなるように設計することが可能ですので、是非気軽にご相談ください。

  • お問い合わせ 住宅相談会のお申込み
  • ページ上部へ