家は一生で一度の大きな買い物だからこそ、事前に下調べをして、後悔のないマイホームを建ててもらいたいものです。
もちろん家そのものが良いということは家族の満足度に直結しますが、考えておくべきことは家の問題だけではありません。
大きな買い物だからこそ付きまとうのが「お金」の話です。
何十年というローンで月々返済額があるわけですから、事前に長期的で金銭的なことも家族で話し合っておくべきなのです。
住宅のお金の話の中で、「本体価格」という言葉を聞いたことはありますか?
「坪単価※ただし本体価格」という住宅価格の表記を見たことのある方も多いと思います。
この本体価格は住宅の何を意味するのでしょうか。
私が考える「本体価格」は?
本体価格とは家そのものの価格です。
材料費や施工費そして設計監理費用の合計です。
製造原価は価格の75%。
そして住宅会社の適正な利益は25%です。
この割合が大きく違う場合は施主さんのための家づくりはできません。
ちなみに大手ハウスメーカーさんの比率は?原価が55%、利益が45%くらい。
多くの住宅会社さんではこの費用のほかに広告宣伝費や営業マンの人件費など本来は適正な利益の中から払うべき費用を施主さんに負担させている。
これはおかしいと思いませんか?
そもそも住宅の価格が同じ品質、性能、間取りの家でも住宅会社によって違うのは何かしっくりきません。
注文内容によって品質や性能が大幅に変わってくるなら価格も変わっていいのですが、同じ家でも建てる会社が違えば価格も大きく違う。
こうなると高い価格の家を買った、建てた人は必然的にローンで支払うべき金額は増えてきます。
注文住宅の家は施主さんが施主さんのお金で買う、建てるもので、そのお金を施主さんの承諾なしで、広告宣伝費やモデルハウスに使てもいいものでしょうか?
建売と勘違いしている住宅会社が非常に多いと思う私です。
適正な原価と適正な利益で家づくりをしましょうね。