今日は住宅ローンの話なんですが、全ての人には
当てはまりません。
お金持ちの方、住宅性能や品質にトコトンこだわりたい方、
経済的な不安がない方にはあまり関係ない話です。
どちらかというと、長期的に借金をすることが嫌いな人
将来に経済的な不安がある人、家は地震、台風に強く
安心して住めればその他はあまりこだわらない方には参考になる話です。
私は今まで住宅ローンは金利が安ければそれでOKなど
あまり返済期間については考えていませんでした。
35年返済というのが一般的で当たり前だと思っていました。
しかし、良く考えてみると35年の住宅ローン。
長くないでしょうか？
長すぎませんか？
35年という住宅ローンが一般的になってきていますが、
やはり35年は長すぎると最近思い始めました。
車にしても何にしても7年くらいが限度です。
なぜ家だけが35年というとんでもない長さでローンをするのでしょうか？
数十年前は20年くらいが当たり前でした。それが最近では30年になりそして最近では
ほとんどの方々が35年です。
そして今度は50年ローンというのも出てきているそうです。
35歳で家を買い払い終わるのは通常の35年住宅ローンで70歳です。
50年だと30歳で家を建てても80歳！
ワオー。
そんなに年取ってからまで収入があるのでしょうか？
そんな長期住宅ローンは危険ではないのでしょうか？
そんな死ぬ間際まで住宅ローンを払えるのでしょうか？
そしてそんなに長い間住宅ローンを背負って精神的なストレスはないのでしょうか。
私は借金のストレスがありました。
私もつい最近、25年の住宅ローンが終わり、借金から解放されて今はその分を
貯蓄に回しています。25年でも長かったですね。
銀行や建築会社は長期住宅ローンを勧めます。
それは当たり前の話で、銀行は利息で儲けているし、建築会社も家の値段が高ければ高いほど
利益が増えます。
長期住宅ローンというのは銀行や建築会社にとっては都合のいい金融商品なんです。
収入が少なくても貯金がなくても、今はいろいろな方法で借り入れが出来るようになっています。
でもそれって本当にあなたにとっていいことなんでしょうか？
あなたにとって一番いいのは、借りるお金は出来るだけ少なく借りる期間は出来るだけ
短くです。
これしかありません。
例えば3000万円を２％の金利で35年借りた場合利息だけで1200万円も
払わなくてはなりません。
その1200万円というお金は、家本体に使われるお金ではないのです。
お金を借りた手数料のようなものです。
銀行の儲けです。
家より住宅ローンが一番高い買い物と言われるのはこのためです。
お金を借りるための対価として銀行に払うものです。
1200万円を貯めるのにあなたが何年働かなければなりませんか？
毎月5万円その分に充てたとして20年かかります。
そこを考えたら長期住宅ローンは組むべきものではありません。
35年の住宅ローンを組まなければ払えないような家は分相応ではないのです。
5年長くても10年以内で完済できる資金計画があなたの暮らしを楽にします。
建築業者としては高い家が良いのでしょうが、この先の経済的な不安や
住宅ローン破綻者が増えている現状は見逃すわけにはいきません。
全ての人に当てはまる考え方ではありませんが、銀行や建築会社の
言うことを鵜呑みにしないでもう一度考えるときに来ているのではないでしょうか。
家づくりで守るべきルールは誰のための家づくりなのか。
どのような目的のための家づくりなのか。
決して銀行や建築会社の利益や身を守るための家づくりではあって
ならないのです。
あなたのための住宅ローンの期間は何年が最適だとお考えでしょうか。
