今日は、防水工事についてです。
防水工事とは、建物を雨、雪、水から守るための工事のことです。
外壁を貼っていない状態でも、雨水の浸入を防げないといけません。
具体的には、事前に防水シートという白い紙状のものを貼っておくのですが、
様々な部材が必要に応じてそれを破ってしまいます。
例えば、電気の引き込み線、電話線、TVのケーブル、換気扇、
エアコンなどの各種ダクトパイプなどです。
コンセントやスイッチの場所もわかる頃です。
窓・スイッチ・コンセントなど使い勝手をもう一度チェックしてみましょう。
スケールをもち、家具の配置をイメージして、コンセントなどの変更があれば、
この時が最後です。
仕上がってからの追加や変更は、出来ない場合もありますから、
そして、窓周りです。
これらの部分に、防水テープで補修していくのですが、
窓以外は、あまり徹底されていない現場がよくあります。
誰がすべき工事かが曖昧で、手間がかかるので、進んでやりたがらないのです。
建築業者によっても対応が違うようです。
工法にはいろいろありますが、その部分や状況によって
工法を変える必要があります。
完全に当てはまるわけではありませんが、
屋上の防水工事にはアスファルト系の工法が向いており、
勾配屋根の防水工事にはアスファルト以外の材料を使う
工法のほうが向いています。
注意点
壁の場合、防水シートは下のシートに上のシートをかぶせるようにして
重ねて貼っていきます。
しかし、サッシ周辺やバルコニーの手すり周辺などの複雑な場所で、
この順序を間違えたり、防水処理が不十分だったりして、雨漏りする例が多いようです。
このような欠陥は、壁の中や天井裏に水が流れ、
木材を腐らせて建物を内側から侵食していく原因となります。