日本は国土面積の約70%を森林が占めています。
その森林面積のうち18%がスギで、10%がヒノキになります。
現状は土台はヒノキで柱は杉という使い方が多いようです。
スギとヒノキは日本を代表する造林樹種で
「形質に優れ加工しやすいこと」
「成長が早いこと」などから、
古くは奈良時代から広く利用されています。
奈良時代の歴史書『日本書紀』には、
「スギとクスノキは舟に、ヒノキは宮殿に、
マキは棺に使いなさい」と書かれているようです。
このことからもヒノキは、古くから宮殿建築用として最適
の材とされてきたことが分かります。
耐久性に優れたヒノキは伐採から200年間は強くなり、
その後1000年かけて徐々に弱くなっていくと考えられています。
また虫がつきにくい成分も含んでいるため、いろいろな所で
使われています。
木は年輪の中心を「樹芯」といい、
そのまわりの赤っぽい色をした部分を「芯材(赤身)」、
外側の白っぽい部分を「辺材(白太)」といいます。
芯材は辺材に比べ堅くて腐りにくく虫に強い特徴があります。
そのため土台には、ヒノキの中でも芯材が最適とされています。
木材は適材適所に使うことで耐久性の高い家になります。