■最低日常生活費は・・・
生命保険文化センターが定期的に行っている調査によると
老後の最低日常生活費として必要な額は22万円です。
旅行やレジャー、趣味や教養などを楽しみ
ゆとりのある老後を過ごすためには、
月額35.4万円必要だと考えられています。
これらの額は、平成25年度の調査結果です。
ちなみに、平成19年度の調査では
最低限の生活費として月額23.2万円、
ゆとりある生活ためには月額38.3万円、
という結果が出ています。
■退職金をあてにしない
定年退職後、パートやアルバイトで働き続ける人が増えています。
しかし、ある程度の年齢に差し掛かると
家族の介護や自身の体調不良などで、
仕事を続けられない状況になる可能性は高くなります。
ですから1さん、万が一の時に備えて
退職金は老後の生活費として確保しておく必要があります。
退職金を利用して住宅ローンを終わらせようと考える人もいますが、
その場合は、退職金なしでも老後の生活費に不安を感じないほどの
貯蓄をしておかないと怖いですね。
■80歳まで毎月返済するなんて
住宅ローンは、完済時の年齢について制限があります。
制限といっても80歳ですが・・・。
あなたは、そんな年まで働いて、毎月返済する気力はありますか?
おそらく、想像しただけでげんなりすることでしょう。
ですから、安易に長期間の契約を結ぶのではなく、
定年退職までの期間や、年金受給開始までの期間を計算し、
それに合わせて借入期間を決めるようにしてください。
もし借入額が少ないのなら、返済期間を短くするのも一つの方法です。
返済期間が短いと、金利上昇によるリスクが小さくなります。
その場合、
変動金利型の低金利のメリットをフルに享受することもできます。
ただ、極端に短期間にしてしまうと、
老後の生活に備えた貯蓄をすることができなくなる場合があります。
ライフサイクルを考えて、無理のない計画を立ててください。