今日は壁に使う仕上げ材についてお話します。
私の現場では良く使う壁仕上げです。
和紙は自然の植物を原料に作られ有害物質を全く含みません。
身体に害がない現代住宅に求められている建材です。
多くの住宅では、ビニールクロスを貼ります。
ビニールクロスは透湿性がないので、結露の原因となるのです。
(断熱気密が悪い場合はビニールクロスがいい)
和紙は透湿性が非常に高いので、結露を防ぎます。
また、年月と共に風合いが出てきて、暮らしと共に変わっていく
和紙独特の表情が楽しめます。
一方、ビニールクロスは張った直後が一番美しく時間が
経つほど汚くなります。
だから健康住宅や100年住宅などには和紙や漆喰が良いのです。
ビニールクロスに比べ、無垢の木、石、和紙、漆喰を内装に使うと
調湿機能があり、空気がきれいになります。
漆喰は昔から住宅の外壁、内壁に塗られていました。
最近では簡単で安価なクロスが主流になっています。
漆喰は化学物質を含まない天然素材として有名です。
断熱はもちろん、調湿機能も優れ私たちを、
シックハウスから守ってくれます。
しかも、仕上げ方によっては、材料特有のデザインやテクスチャ
(木材、漆喰などの手ざわり、感触又は質感)
などが楽しめ和室だけではなく洋室、リビングなどにも塗れる、素晴らしい建材です。
漆喰とは、 漆喰消石灰に麻糸などの繊維質、フノリ・ツノマタ
など膠着(こうちゃく)剤を加えて水で練ったものです。
ちょっとわからないですね。
砂や粘土を加えることもあります。
石・煉瓦(れんが)の接合にも使われています。
予算が許す方は、もっと多くの壁に使われたらいいと思います。
最近では、漆喰のほかにもたくさんの種類の塗り壁が出てきました。
ダイアトーマスというのも結構いいですね。