基本性能にこだわる佐賀の家

私の家は25年前に建てた断熱性能が低い家です。

 

その当時断熱材にはグラスウール50ミリが使われていました。

 

サッシもアルミの単板ガラスです。

 

冬はトイレやお風呂が

 

寒いし居間の窓には結露が付くしで灯油代は掛かるし

 

という家に住んでいます。

 

 

そのような背景があり、夏涼しく冬暖かい家を作るようになったんです。

 

以前、ある人から「そよ風」というシステムを使えば夏涼しく

 

冬暖かい家が出来るということを聞きました。

 

早速カタログを送っていただきました。

 

 

それを今日は分解してみましょう。

 

「そよ風」とは、冬の暖かさを求める為に簡単にいうと

 

屋根の一部に太陽の熱を集めてそれを機械とダクトを使い

 

床下まで送り、その空気を床に開けた通風口から各部屋に

 

送り家中の部屋を暖めると言う事です。

 

 

他の暖房機でもいえることですが、そよ風を設置した場合、

 

住宅の断熱性能がとても重要です。

 

そよ風だけでは家全体を暖かくすることは不可能のようです。

(カタログQ&A参照)

 

なので何らかの補助暖房が必要です。

 

 

そよ風で得られる熱容量とその家に必要な熱容量を考えれば、

 

家中の暖房が可能かどうかわかると思います。

 

 

家の大きさが違えば当然変わってきます。

 

また間取りでも違ってきます。

 

そして家の断熱性・気密性が良くない住宅の場合

 

補助暖房をフル稼動させなければいけません。

 

フル稼働しても断熱性能が低いと暖かくならないでしょう。

 

要するに、そよ風を設置して家中を暖めるには最もいい断熱性能の

 

住宅を作り尚且つ補助暖房が必要になると言う事のようです。

 

 

住宅の断熱性能が良くない家にそよ風を設置しても

 

期待通りの効果は出てきません。

 

 

そよ風設置の場合は住宅の間取りや住宅の断熱性能の熱損失(熱が出て行く)

 

や気密性能(隙間がどれだけあるか)を知り冷暖房計画と

 

計算をきちんとやらないと寒い家になる可能性があります。

 

 

これは、そよ風に限ったことではなく、蓄熱暖房機の場合も同じです。

 

 

断熱性能が低い家に蓄熱暖房機を設置しても暖かくなりません。

 

あっためた空気が壁や窓あるいは屋根からドンドン逃げて行きますからね。

 

極端なはなし、外(郊外)に暖房機を設置しても、暖かいのは

 

暖房機の周りだけです。

 

 

断熱性能が低い家はこれと一緒ですね。

 

 

逆に断熱性能が高い家には、どのような暖房でも少しだけ熱を入れれば

 

暖かくなります。

 

 

多くの工務店や建築家はこういったシステムや蓄熱暖房機を設置すれば

 

家中が暖かくなると思っている人が多くいるのですが、

 

それだけでは無理です。

 

 

家中の冷暖房を効率よく効く家にするには、住宅そのものの

 

断熱性能を高めなければ、何を設置しても暖かく又は涼しくなりません。

 

要するに、断熱材や遮熱材、サッシなど複合的に考えないとダメです。

 

 

ある一部分を強化してもダメと言うことですね。

 

しかし、夏涼しく冬暖かい家を作るのはそれほど難しいわけではありません。

 

温度・湿度の性質を知り適材適所でそれに応じた素材を使用すれば

 

いいのです。

 

 

ただ、私の夢は機械などを使用しない無冷房・無暖房で涼しく暖かい家を

 

作ることなんですが、まだ出来ていません。

 

 

冷房は何とかエアコンなしでも出来そうですが、暖房はまだ少しの

 

熱源が必要ですね。

 

 

家づくりはいつも挑戦です。

 

上を目指してそれを可能にするために、情報を収集したり自分で考えたり

 

しなければいい家はできません。

 

 

いい家を手に入れるためには業者任せではだめだということです。

 

あなたもいい家を手に入れるためにいろいろ考えていますか?

 

家づくりはいろいろの事を考え選択していく作業が

 

大変で重要です。

 

無知な作り手に依頼すると、住み心地のいい家を作ることは

 

できませんが、逆に素人が上辺だけの情報で決めてしまうのも

 

よくありません。

 

 

このあたりが難しいところなんですが、施主が考えるべきところと

 

プロが考えるべきところをハッキリ明確にした方がいいと思っています。

 

 

施主が考えるところはもちろん、いくらの予算でどのような家を建てたいか、

 

暮したいか?ということでありプロが考えることはその予算の中で、どれだけ

 

性能がいい家を建てる事が出来るか?

 

どのような住み心地にするのか?

 

ということです。

 

ここを間違ってしまうとあなたにとってのいい家はできません。

  • お問い合わせ 住宅相談会のお申込み
  • ページ上部へ