誰もが知っている「瓦」ですが、
「いぶし瓦」と「釉薬(ゆうやく)瓦」
の違いをご存知でしょうか?
いぶし瓦は、渋い銀色の光沢を持つ瓦で銀色瓦、
黒瓦と呼ばれることもあります。
釉薬を使わず高温で焼き上げて
最終段階に空気を遮断していぶすことで、
瓦の表面に炭素を主成分とする皮膜ができ
渋い銀色になります。
いぶし瓦では、この「いぶす」工程があることが特徴です。
一方の釉薬瓦は、その名の通り瓦の表面に
ガラス質の釉薬を塗り高温で焼き
上げます。
そのため表面がガラス質で陶器のような風合いになるので
陶器瓦とも呼ばれます。
釉薬は種類を変えることにより青色系、黄色
系、橙色系など多彩なカラーを作ることができます。
瓦にはこの他に
「無釉薬瓦」や「塩焼瓦」などもあります。
また、種類により異なりますが、
きちんとしたメンテナンスを行えば瓦は50年以上もつと言われています。
これは特別なケースだそうですが、奈良県にある元興寺の
屋根瓦は1400年余り前に作られたもので現在も使われているそうですよ。
耐久性を一番に考える人は瓦がいいかも知れません。
その他コロニアルも一般的には多く使われていますが
コロニアルの場合は、安い商品もありますが
安いだけのものは20年くらいで表面が退色してしまうのも
あるようです。
ただ現在は塗装技術も昔と比べ格段によくなっているので
ある程度は長持ちするようです。