健康への影響、可能性アリ
ご存知でしょうか?
昨年、 消費者安全調査委員会が、
「エコキュートから出る低周波音が
不眠などの健康症状の発生に関与している可能性がある」
と言及し、経済産業省などに対策を講じるよう求めました。
メーカーなどの業界団体「日本冷凍空調工業会」は、
これまでも、エコキュート設置にあたり、
・自宅および隣家の寝室の近くは避ける
・周囲に極力スペースを設け、壁や塀で音が反射しないように工夫する
・運転音や振動が増大しないように、強固な台に据え付ける
・振動による音が発生しないよう、十分な強度がある場所に据え付けるか
防振ゴムを敷くなど振動の軽減を図る
などの注意喚起を行ってきました。
しかし、健康被害を訴える声が後を絶たないため、
本格的な国の対策が必要となってきたのです。
●明日は我が身
現在、家庭用エコキュートの設置台数は450万台を超えています。
その上、年間約50万台のペースで増加しています。
(ちなみに、平成26年1月1日時点での
日本全体の世帯数は、約5595万戸です。)
隣家との距離が近い場合、いつ当事者になるかわかりません。
分譲団地は全てあてはまるでしょうね。
もしあなたが、既存住宅の間の土地に新築するなら、
隣接する家々の間取りに配慮してエコキュートの設置場所を決めましょう。
隣家の住人が健康被害に敏感な人なら、あなたの新居の施工中、
低周波を発するエコキュートやエアコンの室外機などの設置場所を
施工中に尋ねてくるかもしれません。
その時は誠実に対応するよう、業者にお願いしておくのもいいですね。
低周波問題は、私たちにとって身近なものです。
近所との無用のトラブルを避けるためにも、
こういったことは意識しておきたいものですね。