国土交通省が5年に一度行っているアンケートでは、
住まいにおいて何を重要と思うか?
という質問に対し、
第一位、火災・地震・水害などに対する安全 15.5%
第二位、治安、犯罪発生の防止 12.9%
第三位、地震、台風時の住宅の安全性 12.1%
となっており、これは、ある意味当然の結果かな・・という感じです。
ただ、一方で、「住宅のいたみの少なさ」や「住宅の維持や管理のしやすさ」を
重要だと思うと回答された方は、わずか0.9%ずつしかありませんでした。
正直、家づくりにかかわる者としては、この結果を残念に思うばかりです。
もちろん、災害への備えや防犯性能の向上は非常に大切な
部分ではありますが、これから何十年も過ごすであろう家の
維持や管理について、関心を持つ人が少ない・・というのは、
私達、設計事務所や工務店が、家についてきちんと語って
こなかったせいではないか?
と反省もしています。
確かに最近は、 メンテナンスフリーと言われる素材もたく
さんありますが、そういった素材をどれだけ使ったとして
も、やはり、その家を維持・管理をしていくのは、そこに住
む人達なのです。
人間も不摂生をすれば、病気にかかりやすくなるように、家
だって何もせずに放置したり、無理をさせれば、不具合は出
てきやすくなります。
もちろん、何か「住まい」に不具合が生じた時、私達、
地元の設計事務所、工務店スタッフはいつでもすぐに駆けつけますが、
日頃から健康に気を使うためには、やはり、維持のしやすさ、
管理のしやすさが、何より重要なのです。
そんな家づくりを、私達はこれからも目指していきたいと思っています。