ある人の話。
モデルハウスで見たアイランドキッチンに一目ぼれしたAさん。
子どもの様子を見ながら料理ができることも気に入りました。
あれから5年。
揚げ物をした後の床掃除が大変だということで、
揚げ物が食卓に並ぶ回数が減ったそうです。
また、最初の頃はスッキリした印象を保つために
全てのものをその都度しまっていたのですが、
今ではよく使う調味料やお鍋は出しっぱなし。
「子どもと一緒にお菓子作りを楽しみたい」
と思っていたものの、
部活で忙しくなった子どもにそんな暇はないとか。
また、収納スペースの少なさに困ることもよくあり、
「想像していた生活と違う・・・」
と言っていました。
モデルハウスでは、あれもこれもオシャレに見えます。
その理由の1つは、生活感が無いからです。
もし、OBさん宅のキッチンを見せてもらっていたのなら
すっきりした空間を維持するための苦労など、
使ってみないと分からない話を聞けたかもしれません。
もし、あなたの担当者が家事をよくする人なら、
その辺りを十分にアドバイスしてもらえます。
ところが、家事経験が少ない担当者は、通り一遍のことしか言えません。
「共働きで忙しいなら、
少しモノがあるだけで乱雑に見えるアイランドキッチンは
ストレスのもとになるかもしれませんよ」
といった忠告すらできないかもしれません。
素敵な新居での生活を想像するのは楽しいものですが、
家族の暮らし方に合わないものや負担になるものを選ぶと
後悔することがあります。
気をつけたいものですね。