●2階の浴室。その短所は?
浴室が2階だと、
1階より人目や話し声を気にしなくていいので
その分リラックスできますね。
しかし、外遊びが好きな子供や
部活を頑張る子供がいる家庭には、負担が大きいかもしれません。
なぜなら、砂や土で汚れた服で帰宅し、
その状態で階段を上がって浴室まで行くことになるからです。
また、洗面所が2階にしかない場合、
帰宅後に1階と2階を行ったり来たりしなければなりません。
高齢者や足腰を痛めた家族は、浴室に行くのも一苦労です。
浴室を2階に設置する場合は、
短所とその対策について、特にしっかり考える必要があります。
●湿気・西日対策
家の中で、浴室ほど湿気の影響を受けやすい場所はありません。
土台や柱は、ほかの部屋より腐りやすいものです。
それを避けるには、風通しがよく、湿気がこもりにくい場所を選ぶ
(またはその対策を十分に施す)必要があります。
そのほか、西日対策も重要です。
西日が浴室を直撃する時間帯に入浴する場合、
断熱性能によって、浴室の気温は
体調を崩すほど高温になる場合があります。
もし、どうしても西日が当たる場所しか選べない場合、
壁の断熱はもちろん、窓を極力小さくしたり、
窓の外側にブラインドタイプの雨戸を設置するなど、
外の熱を取り込まないための十分な配慮が必要です。
あなたが図面だけでピンと来ない時は、
現地を夕方に訪れてみましょう。
その際、近隣の家の様子も観察するのもお勧めです。
●隣家対策
もし隣家のリビングやキッチンなどがすぐ近くにあると、
シャワーの音や鼻歌などで気まずい思いをするかもしれません。
入浴中のシルエットを
隣家の住人に見られることがあるかもしれません。
住宅が密集している場所では、
それがトラブルの原因になることがあります。
そうなると、好きな時間に入浴することもままならなくなり、
入浴してもリラックスできません。
以上のことは
事前にしっかり対策しておきたいものですね。