●火災がなくなりません
食器洗い乾燥機や食器乾燥機からの発煙・発熱事故が
2008年度から2013年度の6年間に
91件も発生していたことがわかりました。
そのうち、53件で火災が発生していました。
原因は経年劣化です。
家電製品や住宅設備は、10年を過ぎると
経年劣化の症状が出始めます。
それに気づかず使用していると、
火災などの大きな事故につながることがあります。
●長期使用製品安全点検・表示制度
平成21年4月、経年劣化により安全上支障が生じ、
特に重大な危害を及ぼすおそれの多い
・屋内式ガス瞬間湯沸器(都市ガス用、LPガス用)
・屋内式ガスふろがま(都市ガス用、LPガス用)
・石油給湯機、
・石油ふろがま
・密閉燃焼式石油温風暖房機、
・ビルトイン式電気食器洗機
・浴室用電気乾燥機
の9品目について「長期使用製品安全点検制度」が設けられました。
この制度は、これらの製造又は輸入事業者に加えて、
小売販売事業者、不動産販売事業者、建築事業者、
ガス・電気・石油供給 事業者などの事業者、消費者等、
それぞれが適切に役割を果たして
経年劣化による事故を防止するための制度です。
なお、経年劣化による注意喚起表示の対象となる
・扇風機
・エアコン
・換気扇
・洗濯機
・ブラウン管テレビ
の5品目は、経年劣化による重大事故発生率は高くないものの、
事故件数が多い製品について、
消費者等に長期使用時の注意喚起を促すため
「長期使用製品安全表示制度」が設けられています。
●卓上型にもご用心
前述の9品目の対象になっている食器洗い機は『ビルトイン式』だけ。
しかし、卓上型の食器洗い機による火災件数も同じくらいで、
ビルトイン式だけが危ないというわけではありません。
いずれにしても、購入後10年を目安に、
使用頻度に関係なく、メーカーに点検を依頼しましょう。
場合によっては、外壁や屋根のメンテナンス時期と重なり、
まとまった出費が必要になるかもしれません。
しかし、万が一のことを考えると、点検や補修の方が、
金額的にも精神的にも負担が少ないものです。
最近は、新築した時に食洗機をつける人が多い時代です。
他人事ではありませんね。