今日は、コストを抑えることができる話です。
日常生活に最も影響するのが、光熱費。
光熱費というと、電気代。ガス代。水道代。
などでしょうか。
3~4人家族で、月約2万~2万5千円くらいですかね?
毎月のことなので、バカに出来ません。
特に、お風呂の光熱費やエアコンなどの空調関係。
地球温暖化やヒートアイランド現象などによる
気温の上昇は異常なほどです。
こまめに電源を切る、使わない時はコンセントを抜いておく、
もちろんこのような節約も大切ですが、
家づくりの時点で根本的に大切なことがあるんです。
それは、光熱費を大幅に左右する、断熱性能です。
壁や天井裏、屋根裏に入れる断熱材は、工法や構造と同じように
気候風土によってどれが良いかは違ってきます。
断熱性能がしっかりしていないと家の中で凍死することもあり得る
という話もあります。
安易にデザイン優先の家づくりをしてしまうと、
「こんなはずでは…」ということにもなりかねません。
例えば、断熱性能を考えずに吹き抜けなどの空間を優先してしまうと、
「冬は寒くて!」とか「光熱費が高すぎる!」など。
これは欠陥住宅の1つとも言われているそうですよ。
建築費だけを見ないでください。
ライフサイクルコスト=建物にかかる生涯コスト
でしたね。
寿命がくれば、解体する事になりますよね。
その解体費用もライフサイクルコストに入ります。
家を建てようとしている時に、解体費用なんて考えたく
ないでしょうが、大切なことなんです。
数年前、建設リサイクル法の
「建築物等に係る分別解体等及び再資源化等の義務付け」
の条項が施行されました。
80平方メートル以上の住宅が対象です。
つまり解体費用が高くなるんです。
ということは、メンテナンスや結露・湿気対策によって建物の寿命を伸ばすことも
ライフサイクルコストを抑えることにつながるわけです。
一番の注目を浴びる建築費は、実は全コストの4分の1程度
にしか過ぎないんです。
建築の初期費用を抑えただけでは、その後に発生する改修・維持
にかかるメンテナンス費用が逆に増える事だってあるんです。
目先の安さだけで家を建てるとライフサイクルコスト
は高くなる。
これは考えておくべきことでしょう。
最近では、太陽光発電など環境や体に優しい設備の導入が盛んですね。
これらは最初にかかるコストやメンテナンスにかかるコストを
考えると割高に感じますが、ランニング・ライフサイクルの
コストで考えると「元が取れる」かもしれません。
色々な角度から見てみることが大切ということですね。