今日は日本の家が西欧諸国に比べて高い理由を考えてみます。
この理由を考えることで日本の家を安く作ることができます。
西欧諸国の家は日本の家の3分の2。
アメリカの家は約半分くらいでできているそうです。
この価格の差はあくまで平均です。
今の状況は調べていないので間違っているならすいません!
日本の家の平均は坪単価55~65万くらいです。
ハウスメーカーが家の単価を押し上げてはいます。
それでこの日本の家が高い理由ですが、4つあります。
1つ目。
建築費に占める職人の費用が高い。
これは何も大工の日当が高いということではありません。
工期が長いので建築費に占める割合で職人の人件費が高いということです。
また、段取りが悪く仕事の効率の悪さも指摘されています。
仕様の統一や工程管理をきちんとやることで安くなります。
2つ目。
建材費が高い。
日本の建材はを買うには、製造メーカーから直接私たちは買えません。
私達の現場に届くまでには、卸問屋や建材店などが中に入り、中間マージン、流通の経費が多くかかり価格に転嫁されています。
製造メーカーからエンドユーザーが直接建材を買うことが出来れば建材費は安くなります。
3つ目。
全てのことにこだわる。
地震国、なので耐震にはこだわらなければいけませんが間取りや外観、内観デザイン、仕様、、材料、しあげの色、グレード、設備機器などあらゆることにこだわりすぎる傾向があります。
アメリカにも注文住宅はありますがそれは一部のセレブの家だそうです。
一般的には建売分譲が多く価格を抑えた住宅です。
細かいところまで何でもこだわれば高くなります。
私が現在、コダワル部分は耐震と断熱、そして自然素材です。
理想の仕様を見れば多くの人は驚かれるでしょう。
ここまでしなくてもいいのですが断熱の重要性がわかります。
日本の家に必要なのは断熱+風通し+遮熱+湿気対策+シロアリ対策です。
ただこの考えはあくまで私の考え方です。
他の考え方があってもそれはそれでいいと思います。
他の考え方を否定するものでもありません。
4つ目。
日本の建築会社の諸経費の高さ。
欧米には大きなハウスメーカーはないそうです。
分離発注などが多い?
今、良く調べてはいないので間違っていたらすいません。
そのためにムダな費用が建築費にあまり上乗せされていません。
日本の建築会社、大手ハウスメーカーは仕事を取るためにテレビ、ラジオ、チラシ、モデルハウスなど多くの媒体で広告宣伝しています。
また営業マンの数も多く会社維持していくための諸経費が半端なく高いです。
そして建築業界の悪習、下請構造の中間マージン。
その経費が全てあなたの建築費に上乗せされるため日本の家は高くなる。
以上のように欧米諸国と比べて日本の家が高いのには4つの原因があります。
ハウスメーカーや建築会社で家づくりをする以上、これはどうしようもない事ですので、あきらめるしかありません。
しかし依頼先を経費や利益が少ない業者へ変えれば、建築費が異様に高いということは防げます。
私は以前から思っていたんですが材料代+職人の人件費だけで家づくりが出来たら劇的にいい家が安く建ちます。
それが今取り組んでいる建築士と大工のワンストップ建築。
透明性がある自由設計の注文住宅なので原価オープン住宅。
材料代+職人の人件費だけでムダな費用ゼロの家づくりに挑戦です。
「高いコストをかけなくても十分いい家は出来る」をコンセプトにやりたいですね。