注文住宅の見積りは今も昔もなんかよくわからないかもしれない

家づくりの前には多くの方が工務店、建築会社に見積もりを依頼するともいます。

その見積もりあなたはどんな感じで見ますか?

 

見積には工事ごとに明細がついた見積もりと、細かい明細がない一式の見積もりがあります。

分かりやすいのは、明細のある見積もりがどのような工事やどのような材料をいくら使っていくらと書いてあるので明細付の見積もりの方が分かりやすいと思います。

 

その明細付の見積もりですが、これはないよりあった方が良いのですが、無ければなくて問題ありません。

大事なのはどのような間取りの家をどのような材料を使って総額いくらで建てることができるかどうかです。

細かい明細の項目を他社と比べてあの材料がA工務店は高い、この施工費がBホームが安いと比べても、何の意味もありません。

 

いいですか。

見積はあくまで工務店や建築会社がこの家なら、このくらいの金額で建てますよ。

という予想です。

予想というか、この金額でどうですか?

という施主であるあなたへの問いかけです。

 

予想ですから実際に工事してみたら、予想の見積もりより建築費が安い場合もあるし、逆に高い場合もあるわけです。

見積より実際の工事費が安くなったら、工務店や建築会社はラッキーっと儲かるし、逆に見積もりより高くついたら赤字だ!っと利益分が減り損します。

業者が出した見積の金額を施主が納得すれば、それが契約金額になります。

 

実際の工事費が高かろうが安かろうがその金額が契約金額、工事金額です。

ですから、予想の見積もり明細の金額が高い、安いに目くじらを立てるより、どのような材料を使って総額いくらになるのかをシッカリ見ることです。

 

複数の工務店や建築会社で比較する場合は総額を比べることです。

もちろん、同じ間取り同じ材料、同じグレードで比べることが基本です。

家づくりに大事なことは、きちんとした設計図を作りどのような材料を使っているのかが分かる仕様書と材料のパンフレットそれと全体の資金計画書です。

 

本体工事費の見積もりはないよりあった方が良い程度ということでご覧ください。

そのような目線で見積もりをみると、目先の安さにごまかされないようになります。

 

本体価格、坪単価35万円、オプションやら追加が坪20万円。

このような家づくりも実際に存在するんですね。

 

でも、信頼関係がある施主と業者の間には本体価格の詳しい見積もりはいりません。

必要なのは全体の資金計画と、設計図面、使用材料や品質、グレードがわかる資料やパンフレットです。

 

もちろん、業者側としては細かい明細付見積もりは作っておかなければなりません。

それに基づいて工事を発注したり、材料を注文したりしなくてはいけませんからね。

 

食事に来たお客さんにレストランの厨房を見せる必要はありませんし、シェフが料理を作る現場を見せなくてもいいのです。

納得した値段でどこよりも最高のおいしい料理をだしてもらえばそれでいいのです。

 

レストランに来たお客さんは最高の料理を食べて満足したいのです。

厨房に入って作るところをみたり、材料の値段が知りたい訳ではありません。

 

家づくりもこれと同じですね。

 

私自身も数年前まで、勘違いしていました。

見積もり明細が施主さんにとっても一番大事で大切なものだと思っていました。

しかしそれは、業者にとって一番大事で大切なもので、施主さんにとっては違っていたということです。

予算配分や材料費等の支払があるので業者は必ず明細は必要です。

 

施主さんにとってはもっと他に大切なものがあったということです。

本体工事の見積はあくまで資金計画を立てるための目安程度で考えて良いと思いますよ。

もちろん、見積もりの明細書が必要と思う施主さんはそれを請求すれば、多くの工務店や建築会社は出してくれるかも分かりません。

 

しかし、それを見ても高いのか安いのか分からないと思いますよ。

ただ、見積もり明細を見ることで価格の根拠がわかり安心するというのはあると思います。

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