景気が良くなっているという事ですが、実感としてはまだまだということで
給料アップなどで好景気を実感できるのはまだまだ先のようです。
収入の調査を見ても、年収300万円以内の人が
全体の6割を占めています。
毎年確実に昇給があって、高額の定年退職金が支給されていた時代には
考えられないような状況ですね。
ということで、生活者のお金に対する考え方も変化しています。
心豊かな生活を楽しむために、限られたお金を有効に活用する傾向が見られます。
それは家づくりに関しても同様です。
最近の調査では、
「住宅の状態が良好であれば、新築・中古にこだわらない」
と考える人が増えてきました。
特に20代にその傾向が見られます。
20~30代では、子どもの成長に合わせて、
家づくりを考えるケースが多いもの。
準備期間が短い上に限られた収入なので、自己資金が不足気味。
「大丈夫。なんとかなるよ」
と考えて、自己資金ゼロで、住宅ローンだけで家づくりをする人もいます。
でも「なんとかならなかった」人も、現実にいますよね。
「なんとかする」ための準備を軽く考えない方がいい、と思いませんか?
ちなみに、住宅ローンの借入金の割合を見ると、
年収600万未満の家庭では、過半数の世帯が80%を越えています。
例えば、家づくりに2500万円かかるとして、
20%の自己資金を用意するとしたら、500万円。
仮に、毎月5万円貯金したら?
・・・8年4ヶ月で500万円達成です。
そのほかに、入居後に安心して暮らせるための蓄えも必要です。
目安としては、年収の3~6か月分に相当する金額です。
あなたには家づくりの予定がありますか?
「いずれは欲しいけど、いつになるやら」
という状況なら、ラッキーですね。
なぜなら、自己資金を作るための準備期間が確保できるからです。
安心して生活するためには、無理の無い返済をしなければいけません。
どんなに新築を希望していても、資金状況によっては難しい場合もありますね。
その時は、中古も選択肢に入れた方がいいかも。
今は「住宅履歴情報」といって、メンテナンスなどの情報を記録することで、
ある程度、安心して中古住宅を購入できるようにもなりました。
まだ全体ではないんですが、そういった動きがあるのは嬉しいですね。
新築にしても、中古にしても、自己資金の多さは
生活の不安感を減らしてくれます。
とは言っても、今の住まいの賃料を支払いながら貯蓄をするのは大変。
あれこれ節約する部分も出てくるでしょう。
だから、家族の理解は欠かせません。
「目的のためにコツコツ頑張ることの大切さ」
を、ぜひ家族で話し合ってみて下さい。
繰り返しますが、家づくりの予定がまだ無いのなら、
貯蓄期間を長く取れるのでラッキーです。
「夫が(妻が)家づくりを真剣に考えてくれなくて・・・」
という悩みも聞くんですが、考えない人の中には
「お金が無いから、欲しいけど考えないようにしている」
という人もいます。
「絶対に、一生賃貸で暮らしたい」
と考えている人とは、また別の話です。
それに、早い時期から資金計画を意識しておけば、
衝動買いなどの後悔するお金の使い方が減り、
より賢い消費者になれますよ。