大手ハウスメーカーの見積もり

今日はハウスメーカーの一つである

 

住●林●の見積もりを

 

調査査定してみます。

 

 

設計施工:住●林●

 

建築面積:63・76?

 

延べ面積:119.24?

 

建物用途:専用住宅

 

階数:2階

 

構法:木造軸組み

 

完成時期:2010年3月

 

家族構成:2人

 

 

 

建設費

 

本体価格2495万円

 

提案工事306万円 (標準仕様からの変更)

 

付帯工事172万円 (屋外水道、冷暖房、エコキュート)

 

設計諸手続き料89万円 (確認申請、設計費、監理費)

 

インテリア工事175万円(照明器具、カーテン)

 

特別値引き84万円

 

出精値引き170万円

 

 

合計2983万円 税別

 

 

ということです。

 

このお宅は総2階建の普通に言えば

 

ローコストで建設可能になる平面図、外観です。

 

 

この住●林●で建てられた家をそっくりそのまま

 

地域の大工さんで

 

建てた場合いくらになるんでしょうか?

 

 

まず、見積もり条件として、同じ間取り、同じ外観。

 

仕様書がなかったので仕様は詳しく分かりませんでしたが

 

多くのハウスメーカーの仕様。壁、天井クロス、床複合フローリング

 

外壁サイディング、長期優良住宅タイプ

 

を基準に見積もります。

 

 

 

本体価格1620万円

 

提案工事0万円 (標準仕様からの変更)

 

付帯工事50万円 (蓄熱暖房機)

 

設計諸手続き料200万円 (確認申請、設計費、監理費)

 

インテリア工事70万円(照明器具、カーテン)

 

特別値引き0万円

 

出精値引き0万円

 

 

合計1940万円 税別

 

(実際に作れる金額です)

 

 

あら~予想通り1000万円以上安くなりました。

 

しかも同じ家で!

 

 

 

 

ハウスメーカーの家より500万円くらいは安くなると

 

思ってはいたんですが、予想以上に違うのが

 

分かりました。

 

 

人の商売を邪魔するつもりはありませんが

 

ハウスメーカの本体価格は恐ろしく高いですね。

 

この中に利益や経費が一杯含まれているのですね。

 

 

提案工事?これも不可解な項目ですね。

 

内容をよく見ると、標準仕様からの変更分ですが

 

食洗機を付けたり、収納を増やしたり、ロフトを付けたり

 

そのような項目がずらーっと50項目位あります。

 

このような項目は大工施工なら標準です。

 

 

次に付帯工事ですが、これも摩訶不思議?

 

屋外給排水にエアコン、エコキュートときています。

 

これは普通に本体工事でしょうが・・

 

付帯工事とは、施主さんの都合で必要になる工事です。

 

例えば解体工事、地盤改良工事等々です。

 

 

設計手続き料が89万円とは?

 

どのような設計をしてどのような監理をするんでしょうか?

 

設計監理が9万円なり。

 

これではほとんど建築士が行う設計監理はできません。

 

インテリア工事は照明とカーテンですが、こんなもの

 

70万もあれば施主さんに自由に選んでもらえます。

 

 

特別値引き84万円

 

出精値引き170万円

 

これってなんなの?

 

値引きするくらいなら、提案工事なんて訳の分からない追加を出すな!

 

と私が施主なら言いたいです。

 

いかがでしょうか?

 

如何にハウスメーカーの見積もりがデタラメだということが

 

今回分かりました。

 

 

見積とは、その会社が可能な限り安く作れる価格と

 

その会社が健全に経営出来るだけの費用を合算させたものです。

 

住●林●の2983万円は大工さんの施工と比べたら1000万以上高いですが

 

それはそれで、住●林●の適正価格でしょう。

 

大きい会社ほど経費も大きいですからね。

 

 

しかし施主にとっての適正金額は1940万円なんです。

 

建築会社の広告宣伝費やモデルハウス維持費、役員報酬

 

など家以外に1000万円も払う必要はありません。

 

ただ、施主が住●林●の家を高くても欲しい、自分の年収2年分の

 

無駄金を払っても欲しいというなら話は別です。

 

 

またもう一問題があります。

 

その金額を施主に分からないように適当に作る見積もりが

 

良くありません。

 

 

見積とは施主が家づくりの初めに手にする大事な資料です。

 

これを見て他社と比較したり、自分の家の資産価値がどれくらいか

 

判断するものです。

 

 

施主にとっての適正金額の見積もりが成功する家づくりの基本です。

 

 

これからも見積もりの調査査定をしていきます。

 

少ない費用でいい家を建てるをコンセプトに

 

腕のいい大工さんとの家づくりの輪を広げていきたいですね。

 

 

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