建築費というのは家づくりで最も大事なところになります。
先立つものが無ければ何もできないという事でしょうか。
そこで、今日は建築費について。
建築サポートではいい家を出来るだけムダな費用を省いて家づくりを
している訳ですが、それでも必要な費用は必要でそれを削減することは
なかなかできない訳です。
ムダな費用とはモデルハウスの維持費や営業マンの給料や広告宣伝費
を無駄な費用としている訳です。
このムダな費用はいくら省いても家の品質に影響しません。
しかし家づくりでは無駄ではない費用があるわけです。
無駄ではない費用とは?
もちろん施工費です。
もちろん材料費です。
大工や左官の賃金を減らしたらどうでしょうか?
基礎屋や屋根工事の費用を減らしたらどうでしょうか?
サッシの品質を落としたらどうでしょうか?
無垢の床板から張物の合板に変えたらどうでしょうか?
施工費を減らしてキチンとした施工が出来るとは思えませんし、
材料費を減らして機能性や省エネ性能を最高に求めることは出来ません。
そうは言っても誰でも予算というものがありますので、その予算の
中で可能な選択をしていくことになります。
そこが難しいところなんですが、私の基本的な考えは施工費や材料費は
なまなか下げられない部分もありますので家の大きさやデザインで
予算内に納めるということをしています。
建築費は家の大きさに比例して多く必要になりますからね。
ところで2016年2月現在の施工費と材料費の目安の単価ですが、
以下のような感じです。
工事原価の参考単価 建築地 佐賀県 床面積 30坪~35坪
総2階建てを想定
工事費:床面積坪当たり 198000円 標準施工
材料費:床面積坪当たり 239000円 高断熱、高耐震、オール自然素材仕様
建築サポート費用:床面積坪当たり 80000円 企画設計、材料仕入れ、分離発注運営含む
(材料費には設備機器、照明、カーテン、エアコン2台を含みます)消費税別途
(材料費は使用する材料を変えると下がります)
基本的な原価の費用は現在こんな感じですが、もちろんこれ以下の金額でも
場合によっては可能なケースもあります。
可能なケースと言っても、結局は各業者さんの条件値引きになりますが・・・
条件値引きとは、●●な施工や材料を使う代わりに●●万円値引く
施主さんが●●をしてくれたら●●費を値引くというやり方です。
交換条件ですね。
このやり方は他の建築業者でも一般的に行われている値引きの方法だと思いますが
実情はわかりません。
私は良く使います(笑)
施主さんに分からないように黙って材料費を落とす、分からないところの
施工の手抜きをするより確実で有効な方法です。
もし予算オーバーしたらあなたの方から建築業者に条件を持ちかけたら
材料費、施工費を品質を下げずに値引きしてくれるかもしれませんよ。
また、依頼先の建築会社さんを選ぶときのポイントは
材料費、施工費、建築会社の経費利益の割合がどうなっているかです。
材料費、施工費が多くて経費利益が少ない建築業者さんが施主さんにとっては
良い業者さんです。
ただ、これを明確に表に出している建築業者さんは皆無なので、原価を見て
建築業者さんを選ぶのは現時点では不可能かもしれません。
原価公開、透明性な費用配分、建築業界自体が変わればいいのですが。