現代住宅の問題点

現代住宅の問題点の一つである「シックハウス」

現代住宅の問題点の一つである「シックハウス」

福岡、長崎、佐賀にお住まいの方は是非一度目を通されてください。

新築家屋やリフォーム直後の室内で頭痛、吐き気、手足のしびれ、呼吸困難など、さまざまな身体の不調を訴える人が増加してきました。

「頭がボーッとする」
「気分が悪い…窓を開けて換気しなきゃ」

これらの健康障害は「シックハウス症候群」あるいは「新築病」などと呼ばれ、住む人にとっては文字通り頭の痛い問題となっているのです。(※「シックハウス」とは、1940年代にアメリカのオフィス街で社会問題化された「シックビルディング症候群」から派生した言葉)

家の中には化学物質がいっぱい・・シックハウスから家族を守る

現代住宅の中の家具、壁、床などには化学物質が多く使用されています。特に揮発性の化学物質は気温の上昇とともに室内の空気中に充満していきます。その中でも人体に有害な化学物質であるホルムアルデヒド、トルエン、キシレン、パラジクロロベンゼン等がシックハウス症候群の原因として問題視されています。

住宅の気密化を高めれば高めるほど、有害な化学物質は室内、住宅内にますます充満していくことになるのです。この行き場を失った有害な化学物質をどう処理すれば良いのか?このことが、以前、大きな問題となって換気設備の設置が義務化になりました。

最近よく耳にする「結露(けつろ)」って何?

現代住宅の問題点の一つ「結露(けつろ)」

「冬になると窓ガラスに水滴が付くことがよくある・・・。」これが「結露」と呼ばれるものです。
結露は空気中に含まれている水分が建物の内部や壁面、窓ガラスなど冷たいものに触れて水滴となって付く現象です。

住宅内では冬期に、暖房器具によって水蒸気が出るため、北側の部屋や外壁に面した押入れの中などに特に結露が起きやすいといわれています。

ではなぜ最近、結露がなぜ問題になっているのか?

それは、結露を放っておくとカビやダニの発生につながっていくからと言われています。また、ダニがカビを食べて増えていくともいわれています。このダニの死骸はアトピーやアレルギーの原因にもなっています。さらに恐いのは結露が住宅を傷つける原因にもなっていることです。

結露は窓ガラスだけでなく、いろいろなものに発生します。一般的に見落としがちなのが壁の中の結露です。この壁内結露は住宅を支えている土台や柱などを腐らせる原因にもなっています。

ヒートショックとは何?

ヒートショックとは、急激な温度変化が体に及ぼす影響のこと。

室温の変化によって血圧が急激に上昇したり下降したり、脈拍が早くなったりする状態のことをいいます。冬の寒い時期に、暖房の効いた暖かい部屋から一歩出ると、その寒さに「ゾクゾクッ」っとしてしまいますよね?

この状態も、ヒートショックの一種です。ゾクゾクッとした人間の体は体温を一定に保つために、血管が急激に収縮し血圧の変動や脈拍の変動を起こします。心臓に思った以上の負担をかけているのです。ヒートショックは、心筋梗塞や脳血管障害などにつながりかねない危険な状態と言えるのです。(※ヒートショックという言葉は、不動産用語です)

ヒートショックを起こす原因は屋内の温度差です。

真冬など、暖房をしているリビングとまったく暖房していない廊下やトイレとの温度差は、10度を超えるといわれています。暖房のはいっている部屋で温められていた身体が、暖房のない廊下、洗面所、トイレへ出たとたん、その温度差によって、血圧の変動や脈拍の変動を起こして心臓により多くの負担をかけてしまうのです。

このような、屋内の温度差が、ヒートショックを起こしてしまう大きな原因となっているのです。

不快な夏暑く冬寒い。局所冷暖房

昔の家は夏はある程度涼しかったのですが冬はとても寒かったのを覚えていますか?そして最近の家は寒さを克服するために気密性が以前と比べて高くなっています。しかし、それでも家の中は夏は暑いし冬は寒いのが今の家づくりです。

住み心地を考える場合、最低限、夏の暑さ、冬の寒さ、室内の湿気、この3つのポイントを抑えなければ、良い家、快適な家とは言えません。私たちが「暑い」「寒い」と感じる感覚は何も室内の温度だけではありません。本当は周囲の天井や壁、床から出ている熱(輻射熱)が多いに関係しています。

  1. 冬の寒さ対策には、保温性能が高い漆喰や無垢の木、断熱材。
  2. 夏の暑さ対策には、遮熱性能が高い樹脂製サッシ、遮熱シート、断熱材。
  3. 湿気対策には調湿性能が高い漆喰や無垢の木。

この3つのバランスが大事です。
案外この3つのポイントを考えて家をつくっている会社は少ないのです。
不快な夏暑く冬寒い家はこのポイントがずれている場合が多いのです。

時代は変わりました。部屋ごとに冷暖房する時代ではありません。
家中を少ないエネルギーで夏涼しく冬暖かい家を建てる時代がすでに来ています。

省エネはもはや当たり前これからは蓄エネ、創エネの時代

スカスカの家で電気を垂れ流し、無駄なお金を払っていませんか?

太陽光発電システムはすごい勢いで普及していますが、今後は太陽光発電と組み合わせた太陽熱利用給湯システム、雨水利用タンク、EV車充電設備、LED照明を組み合わせた住宅が主流になってくるはずです。(私の予測)

今は家を建築するとき、家自体の価格だけを気にして、仕様を決めている状態ですが今後は、家自体の他に、電気、ガス、水道の支払いまでも含めた家づくりを考えるとき(時代)に来ているようです。

家を可能な限り安く建てても、電気、水道、ガスの支払いが多くては、困りますからね。住宅ローンの支払いだけではなく、その他のローンを含めた家庭としての全体的な支出を減らす家づくりをしなくてはいけません。

そこを考えたとき、太陽光発電システムは標準装備、雨水利用タンク、EV車充電設備、LED照明も欠かせない装備になるのです。もちろん建物は長期優良住宅が当然です。毎月の支払にゆとりが出て生活に余裕がでてきます。
これが一番ですよね。省エネはもはや当たり前でこれからは電気を貯める作り出す時代になってきています。

壁・天井に使われるビニールクロスの危険性

皆さん、壁・天井に使われるビニールクロスの有害性を知っていますか?

壁、天井に使われているビニールクロスがきれい・・
どの住まいにも、必ずと言って良いほど使用されるビニールクロス。家を建てる人は知らなくとも、工務店やハウスメーカーはそのことは十分承知しています。それにもかかわらず塩化ビニールのビニールクロスを95%も使用しているのは、日本だけです。では具体的に、どんな問題が指摘されているのでしょうか。

結露とカビの健康被害

ビニールクロスは呼吸しないため、室内結露が発生、その上、冬場は暖房のためにカビが発生します。表面は綺麗に見えていても、ビニールクロスの裏側には、健康に害のある「カビがびっしり」。そのカビからは胞子が室内に漂い、喘息やアレルギーの原因になります。

ホルムアルデヒドを室内に放出

ホルムアルデヒドは、致死量以下でも、体内にはいると肝臓障害や皮膚障害、免疫障害、奇形の発生、生殖障害などの様々な毒性を示します。

室内の小火や火災時のリスク

有毒ガスの発生 ビニールクロスは熱分解すると、塩酸やダイオキシンのような有害な有機塩素化合物のガスを、大量に生成するため、火災時には非常に危険なのです。火災は、けたはずれに強い致死量を持つダイオキシンを発生させます。

建物の炎上よりも、少量の火災で壁や天井が焦げ、それから出た有毒ガスを吸い込んで一瞬にして逃げる暇なく命を落としてしまう危険もあります。

構造計算をやらずに、安全な建物はできるのか?

みなさん、構造計算という言葉を聞いたことありますか?

「構造計算を偽装」など、少し前に、大きく騒がれたことがありました。
構造計算したとおりに鉄筋の太さや本数が入っていなかったということでした。
さて木造住宅において構造計算というのは馴染みがないと思います。
木造住宅の場合は2階建てまでは、構造計算をしなくても壁量計算だけでもいいようになっています。

構造計算の代わりの壁量計算とは

壁の量や、壁の配置、壁のバランスなどを見る簡易的な計算方法で、耐震などの安全性をみる計算方法です。
あくまで簡易的にです。

一方、構造計算とは

壁だけではなく、梁や柱の構造材、基礎が地震や台風などの加重に対して建物が安全かどうかを事前の計算で確かめる計算です。壁量計算は壁の量だけで判断しますが、構造計算は柱や梁の断面等一本一本全ての構造材について、適切な大きさで適切に配置されているかを計算によって導きます。

構造計算と比べて壁量計算は簡単で、費用も掛からず、多くの住宅ではこの壁量計算で家を建てているのが現状ですが、壁の量だけの判断ですので構造計算と比べるとかなり、チェック項目も少なく曖昧な部分が多くあります。また、壁量計算の結果を建築確認申請時の添付書類として義務付けされていないので設計者によっては省略しているケースもあります。

  • あなたが依頼した業者は、地震や台風に強い家建てていますか?
  • あなたのマイホームは大きな地震が来ても壊れませんか?
  • 強い風が吹いても屋根が飛びませんか?

今の建築基準法では、構造計算はしなくても、2階建ての木造住宅は建てられます。
しかし、建築経験がない構造材を加工するプレカット工場のオペレーターの設計で、本当に安心できるのでしょうか?

それとも大工がチェックしたから大丈夫なんでしょうか?家の骨組みである構造設計を大工の経験と感だけを頼りにして本当に安全なんでしょうか?

昨今の住宅のあり方は、より安全、安心を求められますので、簡易的な壁量計算ではなく、建物の安全性、耐久性を確保するためにも柱、梁一本一本、基礎の鉄筋の太さ本数まで構造計算によって安全な建物を作っていただきたいものです。

現代住宅の寿命っていったい何年ぐらい?

平成8年当時の建設省(現在の国土交通省)が発表した『建設白書』によると、日本の住宅の平均寿命は26年だといわれております。(※アメリカの住宅の平均寿命は約44年、イギリスは75年といわれています)

どうして日本の住宅は26年しか寿命がないのでしょうか? 日本には世界最古の木造建築物が多数あるように、現在の日本の住宅の寿命が26年というのは気候風土の問題では決してないのです。

それはある時期を境に劇的に変化したと推測されています。1920年代に化学接着剤といわれるものが発売され、そして1950年頃、今から約50~60年前、尿素系の化学接着剤で合板というものが市場に出回り始め、現在、住宅用建材として多く使われるようになりました。

このような住宅建材としての合板普及が、日本の住宅を著しく短命なものにした最も大きな原因の一つだと考えられています。

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