家を建てる時には、たくさんの夢があり、
できるだけかなえたいと考えるのは、人情でしょう。
ただ、そうは言っても、家を建てる時の「好み」だけで、
選んでしまうと後から困る場合もありますので、注意しましょう。
たとえば、外壁のデザインです。
10年後、15年後、増築をしたい・・と
考えた時、できるだけその「増築」を自然に
見せるためには、母屋と同じ
外壁材を使うことが普通です。
ところが、外壁のデザインにも流行りすたりがあるために、
以前は主流だったデザインが、いつの間にか廃番になって
しまっていることが、よくあります。
こうなってしまうと、なんとか似た外壁材を使うとか、思い切って、
全く違う外壁材を使い、デザインっぽく見せるぐらいしか方法がなくなってしまいます。
そうならないためにも、家を建てる時には、先を見通して、
普遍的なデザインのものを選ぶという選択肢もあってもいいのではないでしょうか?
「冬は暖かく」「夏は涼しい」住まいにするためには、断熱性能が最も重要になります。
そして、住まいを長持させるには、素材選びが最も重要になってきます。
サイディングや合板フロアー、ビニールクロスなどは、ここ20~30年前から
流行ったものですが、20~30年経った今、その当時は斬新な外観や内観
デザインだったものが、今見ると古ぼけた家になっています。
そうならないためには、歴史が古く、耐久性や持続性がある
漆喰などの塗り壁や無垢の木を積極的に使うことです。
そのような天然無機質な塗り壁を外壁や内壁に使う
ことで相当な年月が経過しても自然の風合いと重厚な
趣、美しさを保ってくれます。
メンテナンスにも余計なコストが掛からず経済的です。
予算があるなら サイディングの塗り壁調や塗り壁風ではなく、まさしくホンモノの塗り壁
を使いましょう。