家づくり契約書にサインするとき。 不安や疑問はないですか?

契約書にサインして押印する時、

「やっと自分の家を持てる」

という喜びと、

「自分は数十年も住宅ローンを払えるんだろうか」

という不安で、複雑な気持ちになる人は多いものです。

逆に、不安にならない人の方が私は心配です。


契約後、具体的な話が進むにつれ、不安より喜びの方が増し、

追加工事を依頼したり、新たなこだわりが生まれたり

ということもあるものです。

その結果、予算がどんどん膨らんで後悔する羽目になったら悲しいですね。


家づくりの時は、数万円、数十万円単位で物事を考えることが多いので、

気付かないうちに金銭感覚がおかしくなります。

ですから、契約後の詳細な打ち合わせの時には、

「この変更をしたら8万円の追加か。住宅ローンの1か月分くらいかな」

といった具合に、住宅ローンの支払いをイメージしながら考えてみましょう。


ところであなたは、

毎月の住宅ローンを給与の何割程度にしたいと考えていますか?

一般的には3割程度までならOKだと言われていますが、

私は2割程度を目安にした方が安心だと考えています。


その理由は、

・控除の廃止や増税で、これからも家計が厳しくなることが予想される

・電力に続いて、他の生活費用も値上げ傾向

・まだまだ不景気のため、給与やボーナスが減る人が増えている

・将来的に年金が減額されることは、ほぼ確実

・住宅ローンの支払い額を増やすのは歓迎されるが、減らすのは交渉や手続きが大変

といったものです。

「でも頭金が少ないから、

 月々の支払いを増やさないと払えないんだよ」

という人もいるかもしれません。


そんな人は、

「ローンというものは、払い始めたら何とかなるもんだよ」

と思っているのでしょう。

でも、20年や35年という返済期間を、

本当にこの考えで乗り切れるんでしょうか。

ボーナスはいつなくなってもおかしくありません。

失業や病気で、収入がなくなるかもしれません。

月々の返済に一生懸命で貯蓄できない生活だったら、

収入が途絶えた途端にアウトです。


・・・こわいですね。


ですから、追加工事や設備のグレードアップを考える時は、

契約以前の金銭感覚を思い出してください。

そして、本当にそれを依頼していいのかを再確認しましょう。

それと並行して、普段の生活を見直すことも大切です。

新築したら、毎年5月前後に固定資産税の通知が届きます。

ちょうど、自動車税の通知と同じ頃です。

車を2台以上所有する家庭で、両方を一括で納めようとすると、

恐ろしい金額になるのでは?

ある人は、夫婦で普通車に乗っていたところ、

合計税額が10万円を超えたとか。

そこで、1台を軽自動車にし、

もう1台を排気量の少ない普通車に買い替えたところ、

税額が半分以下になったと喜んでいました。


同じような工夫をしたり、

あまり乗らない車を手放したりすることで、

自動車税は随分安くなります。

それに伴って、任意保険の金額も抑えられるはず。


また、チラシしか見ないのなら新聞の購読をやめたり、

ケータイやスマホの料金プランを見直したりと、

いろんな無駄を取り除いてみましょう。

生命保険の見直しも忘れずに。

資金作りの頃、あなたも一度生活を見直していると思います。

それを、契約後にもう一度やってみるんです。

そうすると、常に普段の金銭感覚で考えられるのではないでしょうか。

生活を楽しむための予算はできるだけキープし、

無駄な予算は極限まで見直す。

契約を無事に終えて嬉しい時だからこそ、

心に留めておきたいことですね。

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