あなたは、生命保険を申し込む時、約款を最初から最後まで読みますか?
私は読みません。
というか、読む気がしません。
担当者の説明を聞き、いくつかの質問をする程度です。
そんな状態で契約すると、
「この病気は保険の対象外だったの?」
と後悔する羽目になるかもしれません。
・・・それでも、やはり全部を読む気はしないのですが。
最悪の場合、保険は変えられますからね。
そんな私でも、この契約書だけは全部読んでほしいというものがあります。
それは、新築やリフォームの契約書です。
契約の際、重要事項はすべて業者が読み上げることになっています。
こちらは書類の文章を目で追いながら聞くのですが、
これから大きな契約をしようという時に、
専門用語満載の文章をスラスラと読み上げられても、
なかなか理解できるものではありません。
「ここまでの内容に対して、何か質問はありませんか?」
と言われても、そう簡単に質問できるものではありません。
「書かれていることは理解できるが、何かがちょっと・・・」
と思っても、次々に読み上げられるので、
尋ねたいことを忘れて、次の説明を一生懸命に聞いてしまうのです。
もしかすると、その内容は、業者に有利になるように書かれているかもしれません。
もしかすると、その内容には、大切なことが書かれていないかもしれません。
説明が終わり、記名押印し、契約を終えると、もう後戻りはできません。
契約を破棄しようとすると、精神的にも金銭的にも大きなダメージを受けます。
ですから、契約をする前に、
それらの重要事項の説明書を業者からもらいましょう。
そして、しっかり読み込み、しっかり調べて、
十分に納得してから契約しましょう。
家づくりの契約書は、他の契約書とは重さが違います。
「大切な大切な住まいづくりを、本当にこの業者に任せてもいいんだろうか」
という、最後のチェックポイントです。
「契約の場で詳しく説明しますから大丈夫ですよ」
という業者は、こちらの不安に寄り添おうとしないか、
読み込まれては困る業者です。
それ以外の誠実な業者なら、快く渡してくれますよ。