それは単に「住宅は26年の寿命で30年で壊される消耗品」
という意識が強いからではないでしょうか?
「30年経ったら壊し、また建てる」
日本人にとっての住宅は完全に消耗品扱いです。金融機関、業者、消費者、全てがです。
こういった視点だけで住宅を考えると、高い品質や基本性能、耐久性のある建材は必要ありません。30年で壊すのですから。
こうした過剰なスペックを全てムダとして全てそぎ落としていけば住宅はもっと安くなります。
安さを追求していくと、建て主も喜ぶし、業者も安いので売りやすい。
お互い良い住宅だと思い、価格も安いローコスト住宅。
「何か間違っている?」と思いましたか?
ただ、現実には、そう安いからといって喜んでばかりはいられません。
ローコスト住宅を建てると悪の循環が・・・・・
ローコスト住宅を建てる
↓
資産価値がない、短命な住宅
↓
30年で解体
↓
住宅ローンがまだ残る。
↓
新たに家を建てるための資金がない
↓
もっと安いローコスト住宅を建てる
いかがです。こういった悪のサイクルに入っていきます。
子供、孫とこの悪のサイクルのローコスト住宅を引き継ぐことになります。
このように資産価値のないローコスト住宅は結局は得する住宅ではなく資産を食いつぶす、住宅なのです。
欧米諸国の住宅先進国では、家は資産を形成するための道具です。資産を作るために、耐久性の高い100年以上住める住宅をつくっています。そして、住宅は万が一のことがあった時、売ることを考え作っています。日本の住宅は、使い捨ての住宅になってしまっています。
家は消耗品という考え方、これを変える時期がきています。
国も重い腰をあげ、住宅の資産化を進めるように中古住宅という資産を手軽に貸す、売る、投資する制度を色々つくっています。
「家を消耗品として使い捨てにするか?」
「資産化するためにきちんとした家をつくるか?」
それはあなたの考え方次第。
資産化住宅を建てるためにはどうしたらいいのか?もうお分かりですね。
ムダな費用は省き、家自体にしっかり費用をかける。住宅にしっかり費用をかけて資産化住宅をつくるべきです。建築費用のうち、半分近くの費用が、住宅以外に使われる家づくりはバカげています。ハウスメーカーは価格の45%~が家以外の経費です。
この比率は今後ますます高くなるのではないでしょうか。
私自身は一個人の建て主が家づくりのために払える適正利益は高くても25%だと考えます。
耐久性、快適性、の高い住宅を建てることは、建て主、業者、社会にとってもいいことなんです。地球環境にもです。もちろんあなたのお財布にも(笑)
これが一番重要ですよ。